「ドローンを飛ばすとき
ランディングパッドは必要だとわかっているけど、わざわざ市販品を買うのはちょっと…
と立ち止まってはいませんか?
高価な機体を守るための安全対策と、できるだけコストを抑えたいという気持ち。
この二律背反の悩みに、今すぐ答えを出します。
実は、自宅にあるものや100円ショップのアイテムで、市販品に劣らない本格的なヘリポートを自作できるのです。
あるいは、現場で困ったときに役立つ、目からウロコの代用テクニックもあります。
この記事では、自作ランディングパッドの具体的な作り方から、その実用性を市販品と徹底比較した結果までを公開!
「お金をかけずに、ドローンを最高の状態で離発着させる」ための賢い方法を、ぜひ手に入れてください。
自己紹介
私は何者か?ということで、少し自己紹介をさせてください。
- 国土交通省認定のドローンスクールDPAで回転翼3級を取得(ドローン操縦士に必要な民間資格)
- ドローン歴(現在は活動休止中)
- 活動拠点は主に兵庫県内
- DJI製ドローン【Mavic 2 Pro】が愛機
YouTubeに空撮動画のチャンネルも開設しているので、そちらもご視聴ください。
なおさんのドローンチャンネル ←YouTubeはこちらから
以下の資格もドローンに関するものになり取得済です。
市販品ランディングパッドについては『読めばわかる【ランディングパッド】の必要性とメリットを教えます』をご覧ください
読めばわかる【ランディングパッド】の必要性とメリットを教えます
ドローン用ランディングパッドを自作
ドローン用ランディングパッドで自作に使えるものから、必要になるモノなど解説していきます。
ランディングパッドの代わりに使えるものは、身近にたくさんあります。
かんたんに用意できて、手軽さが良いところです。
自作材料
100円ショップに行けば安く自作に必要な材料が手に入ります。




ダイソーやセリア、キャンドゥ、ホームセンターで手軽に入手できます。
DIYが得意な人なら、上記の材料+αで良いものが作成できるでしょう。
自宅にあるもの
自宅にあるものですぐに用意できそうなものと言えば、ダンボールが頭に浮かびます。
ダンボールなら大きさや形、色も自分の好きなように作成できるので、完全オリジナルなランディングパッドが作成可能ですね。
また写真が趣味の人なら、レフ板を使っている人もいるのではないでしょうか。
丸形でランディングパッドの代用品に持ってこいの素材です。
その場しのぎで使えるもの

今から言う例えは、ランディングパッドがないと仮定した場合です。
滝や海、山、河川では平らな場所、大きな岩の上から離発着させるようになります。
もちろん、直ぐにそのような場所が見つかれば問題ありません。
しかし、ない場合は何かで代用することになります。
それは何か!その答えは・・・・・・【自分の手】からドローンを離陸・着陸させるハンドリリース&ハンドキャッチです。
※マットや平らな場所がない時に役立つ、手でドローンを受け渡すテクニック
手で離発着させる方法(ハンドリリース&ハンドキャッチ)ができるようになれば、場所を問わず離発着させることができます。
ランディングパッド市販品と比較
自作と市販品、ザックリと比較して表にまとめてみました。
以下をご覧ください。
| 自作 | 市販品 | |
|---|---|---|
| 形 | 自由 | 円形・四角形・六角形 |
| 大きさ | 自由 | 55cm~200cm |
| 色 | 自由 | オレンジ・ブルー・レッド・ブラック・イエローなど |
| 値段 | ¥0~∞ | ¥1.000以下~¥60.000越えまで |
| 使い勝手 | 作り手次第 | 必要十分な機能とオプションが揃っている◎ |
自作は自由度が大きいことが分かります。
値段に関しては、市販品の方が当然桁が違ってきます。
しかし、性能の安定性や使い勝手のいい部分は市販品が優位なのは間違いないですね。
ドローン機種ごとの「適切なサイズ」の目安
自作パッドの大きさは自由ですが、ドローンのサイズに合っていないと機体を保護できません。
安全なサイズを決めるための簡単な目安はこちらです。
自作パッドのサイズの決め方(機種別目安)
| 機種サイズ | ドローンの種類 | 目安になる大きさ |
|---|---|---|
| 小型機 | DJI Miniシリーズなど | 40cm〜50cm |
| 中型機 | DJI Mavicシリーズなど | 60cm〜75cm |
| 大型機 | DJI Phantomシリーズなど | 80cm以上 |
色の重要性とコントラストの活かし方
自作パッドの色を自由に選べるのは大きなメリットですが、視認性も含めてドローンの着陸精度を上げるためにも、以下の工夫をしましょう。
色とマークの工夫
- 色の選び方
周囲の地面の色(茶色や緑)とハッキリと違う色(オレンジ、黄色、青)を選択
ドローンのカメラや、操作している自分の目からもパッドの位置が見つけやすくなります - 『H』マークの活用
市販品にあるような『H(ヘリポート)』のマークをパッドの中心に描くと、着陸目標が明確になり、操作ミスを防ぐための重要な目印になります
メリット・デメリット
ここからは、メリット・デメリットについて書いていきます。
比較表も参考にしつつ、自作するか市販品を購入するかの判断材料にしてください。
自作のメリット
自作を選ぶ最大の魅力は、自由度の高さです。
思い通りのランディングパッドが手に入ります!
- デザインが自由
市販品にはない大きさや色、形を自分のドローンに合わせて自由に決められます。
材料も家にあるものから100均で手に入るものまで様々です。
凝ったものを作成するなら、ホームセンターに行けば揃います。
- 材料の調達が簡単
家にあるものや、100円ショップの材料で気軽に作れます。
身近な材料で手軽に準備できるし、家にあるものでOKなら¥0で始められるでしょう。
- コストが抑えられる
アイデア次第では0円から用意でき、材料にこだわらなければ格安で作成可能です。
自作のデメリット
手軽さが魅力の自作ですが、もちろん欠点もあります。
特に素材の選び方によっては以下の問題が発生します。
自作は自由な創作の楽しさと低コストが魅力ですが、品質が作り手の技量に依存します。
身近なものを利用する手軽さゆえのデメリットがあることも覚えておいてください。
DIYが苦手な人は素直に市販品を購入することも検討しましょう。
まとめ
今回の記事は、ドローン用ランディングパッドの自作と市販品を比較した内容でした。
ランディングパッド選びは
- コストを重視し、機能や形状にこだわりたいか(自作)
- 初期費用をかけ、必要十分な機能と使い勝手の良さをすぐに手に入れたいか(市販品)
というバランスで判断することになります。
自作・市販品どちらでも、ドローンの離発着場所として必要なアイテムに違いありません。
ドローンを飛行させるなら、自作・市販品のどちらかを用意してください。
もう一度、自作のランディングパッドについておさらいしましょう。
| 項目 | 自作 | 市販品 |
|---|---|---|
| コスト | ¥0〜と格安で手にできる | ¥1,000以下~¥60,000越えまで幅広く、値が張る |
| 形状/機能の自由度 | 大きさ、色、形、機能面まで思いのまま作成可能(高い自由度) | 円形・四角形・六角形など種類は限定的 |
| 機能性/品質 | 作り手次第で不安定になる可能性がある。軽すぎたり、防水性がなかったりする課題がある | 必要十分な機能とオプションが揃っており、細かい工夫がなされている |
| 利便性 | 材料はかんたんに手に入るが、工作スキルが必要で、持ち運びが不便になる可能性がある | 機能が揃っているため使い勝手が良いが、手元に届くまでの時間が必要 |
メリット・デメリット、市販品との違いも踏まえて、選ぶ指標になれば幸いです。
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とくにMavicシリーズを扱っているアナタなら、一度は考えたことありませんか?
もう少し脚部が長ければ・・・・・・
今回の記事と合わせて伝えたい、ドローン用ランディングギアについては以下の記事をご覧ください



