ドローンを趣味や仕事で活用する中で、「アマチュア無線4級」という言葉を目にしませんか?

なぜドローンとアマチュア無線が関係あるの?
アマチュア無線4級を取るメリットって?

そう疑問に感じている方もいるでしょう。

実は!私もドローンとアマチュア無線が関係あることを知らなかった一人です!
この記事は、ドローンでの活躍の幅を広げたい方や、アマチュア無線4級免許の取得を検討している方に向けて書かれています。
この記事を読めば、アマチュア無線4級免許取得から無線局開設、ドローンとの連携について理解を深めることができます。
自己紹介
私は何者?と言ことで少し自己紹介をさせてください。
- 国土交通省認定のドローンスクールDPAで、ドローン操縦士に必要な民間資格(回転翼3級)を取得
- ドローン歴※現在は活動休止中
- 活動拠点は主に兵庫県内
- DJI製ドローン【Mavic 2 Pro】が愛機
YouTubeに空撮動画のチャンネルも開設しているので、そちらもご視聴ください。
なおさんのドローンチャンネル ←YouTubeはこちらから
ドローンに関する習得済みの資格は以下になります。
アマチュア無線4級免許取得の魅力と目的
アマチュア無線4級免許は、無線通信を楽しむための第一歩です。
特にドローンを利用する際には、この免許があることでより多くの可能性が広がります。
アマチュア無線は
- 特定の周波数帯域を使用して通信を行うための資格
- FPV(First Person View)ドローンの操縦に必要となります
※5.8GHz帯の周波数を使用するFPVドローンなど

アマチュア無線を楽しむために取得した資格が、ドローンに活かせることを後で知り驚きました!
アマチュア無線とは?
アマチュア無線は、無線通信を趣味として楽しむ無線のことです。
国が定めたルールを守り、専用の無線機を使って他の無線愛好者(世界中の人々)と交信できます。
- 目的は趣味と研究 利益のためではなく、無線技術への興味や人との交流を楽しむためのものです
- 国家資格が必要 車の運転に免許が必要なように、アマチュア無線技士の資格が必要です
- 多彩な楽しみ方 特定の周波数で仲間と話したり、電波の反射を利用して遠くの国の人と交信したり、様々な楽しみ方があります
ドローンではドローンレースや業務への活用など、ドローン活用の幅が広がります - 災害時にも活躍 携帯電話が使えない災害時などに、ボランティアとして通信を助ける役割も担っています
取得のメリットと可能性
アマチュア無線4級免許を取得することで、以下のようなメリットがあります。
- ドローンの操縦に必要な通信手段を確保できる
- 無線通信の技術を学ぶことで、他の趣味や仕事にも活かせる
- 無線愛好者との交流が広がる
このように、アマチュア無線4級免許は多くの可能性を秘めています。
ドローンとの連携について
ドローンを操縦する際、特にFPV(First Person View)ドローンでは、アマチュア無線4級免許が必要となる場合がありあります。
※FPV(First Person View)とは『一人称視点』の略で、自分がドローンの操縦席に乗って、空を飛んでいるような体験ができるドローンです
この免許を持つことで、5.8GHz帯の電波を使用してドローンと通信が可能になります。
これにより、より安定した映像伝送や遠距離操縦が実現します。
5.8GHz帯の電波をドローンで利用する主な理由
5.8GHz帯の電波をドローンで利用する主な理由は、他の電波との混信が少なく、高速で大容量の映像データを送れるためです。
この電波にはいろいろな種類があって、ドローンでよく使われるのは主に2.4GHz帯と5.8GHz帯になります。
5.8GHz帯の特徴やメリットは
- 電波が混みにくいから
Wi-FiやBluetoothなど特に2.4GHz帯は、家庭用のWi-Fiルーターや生活家電など、身近な機器がたくさん利用しているので混雑しています
電波が混雑すると以下のようになります- リモコンからの指示がドローンに届きにくくなる
- 映像が途切れたりする
- ドローンが不安定になる(最悪の場合、操縦不能になる)
5.8GHz帯は2.4GHz帯に比べて使っている機器が少ないため、電波が混みにくく、安定した通信がしやすいというメリットがあります
- 映像をきれいに送れるから
リアルタイムでリモコンやスマホに届く映像も電波で送られています
5.8GHz帯は、2.4GHz帯に比べて『データがたくさん送れる』という特徴があります
※5.8GHz帯は帯域幅が広いので1度に多くの情報が送れる
データがたくさん送れるということは『高画質の映像を途切れにくく、スムーズに受け取る』ことができるので
特に、レース用のドローンや、きれいな空撮映像を確認しながら飛行させる場合に大きなメリットとなります
ただし、5.8GHz帯にもデメリットが少しだけあります。
- 障害物に弱い
- 壁や木などの障害物が多い場所では、電波が届きにくくなることがあります
- 免許が必要になる
- 5.8GHz帯の電波を利用するドローンの場合、業務目的であれば『第三級陸上特殊無線技士』以上の資格と、無線局の開局申請が必要になります
※『第三級陸上特殊無線技士』は商業利用、営利目的での利用が可能
趣味レベルの範囲であればアマチュア無線4級だけでもかまいません
- 5.8GHz帯の電波を利用するドローンの場合、業務目的であれば『第三級陸上特殊無線技士』以上の資格と、無線局の開局申請が必要になります

ドローンを業務でも利用するなら『第三級陸上特殊無線技士』も持っていると安心です
まとめると
- 電波の混雑を避けて安定した通信ができる
- 高画質の映像をスムーズに送れる
- 趣味レベルで楽しむならアマチュア無線4級だけでもOK
- 業務として利用するなら第三級陸上特殊無線技士の資格も必要
これらの理由から、業務で扱う高性能なドローンや、安定した映像伝送が重要な FPV(一人称視点)ドローンなどは5.8GHzが利用されているのです
アマチュア無線4級免許の取得方法
アマチュア無線4級免許を取得するためには、主に2つの方法があります。
独自に国家試験を受験するか、講習会に参加するかです。
それぞれの方法には特徴があり、自分に合った方法を選ぶことが重要です。
ここからは、それぞれの準備に必要なもの、試験対策、期間や日程などを分かりやすく丁寧にお伝えします。
国家資格と講習会の特徴
それぞれの方法の概要と特徴については以下の通りです。
国家試験 | 養成課程講習会 | |
取得方法 | 日本無線協会の実施する国家試験を受験し、合格する | JARD(日本アマチュア無線振興協会)などが実施する講習会を受講し、修了試験に合格する |
メリット | 自分のペースで学習できる 費用を抑えられる場合がある | 講師から直接指導を受けられる 合格率が高い傾向にある 短期間で取得できることが多い |
デメリット | 独学での計画的な学習が必要 試験日程が限られる場合がある | 費用が国家試験より高くなる場合がある 講習日程に合わせる必要がある |
おすすめの人 | 自分で計画的に学習を進めたい方 費用を少しでも抑えたい方 | 独学に不安がある方 確実に短期間で取得したい方 |
1. 国家試験による取得方法
自分のペースで学習を進め、日本無線協会が実施する国家試験を受験する方法です。
1-1 準備に必要なもの
- 受験資格
特にありません
年齢、学歴、国籍を問わず誰でも受験できます - 申請方法
アマチュア無線4級はインターネットからのみとなっています
※CBT方式(コンピュータ利用試験)の試験を実施しているため
下のリンクから申請できます - 受験料と手数料
5,100円(令和5年7月1日現在。変更される場合があるので、必ず最新情報を確認してください)
297円 受験料と別に収納に係る手数料の負担があります - 本人確認書類
試験当日に必要(なければ受験はできません)
1点で受理可能な証明書(顔写真付)のみ
1-2 試験期間・日程
- 試験申込日程
随時受付けています - 試験実施日程
随時
※申請日から14日以降の日を選択するようになります - 試験時間
電波法規・無線工学合わせて60分程度です - 合格発表
合否の結果が確定した場合は、日本無線協会(@nichimu.or.jp のアドレス)から電子メールが送付されます
※受験日から1か月たっても電子メールが送付されない場合は日本無線協会(TEL 03-3533-6022)へ問い合わせてみましょう
1-3 合格後の手続き
免許申請
試験に合格したら、総務省(または管轄の総合通信局)に無線従事者免許の申請を行います。
以下のリンク先から申請用紙をダウンロードして必要事項を記入
- 顔写真の貼付
- 添付書類
- 免許証返信用封筒(切手貼付)
上記のものと一緒に管轄の総合通信局等に提出(郵送可)してください
免許証受領
申請が受理されると、無線従事者免許証が交付されます。
※交付までに約1ヶ月は掛かると思ってください
1-4 試験対策
- 学習内容
- 法規
電波法規の基本的な知識(無線局の免許、運用ルールなど) - 無線工学
無線設備の基本的な技術(送信機、受信機、アンテナなど)
- 法規
- 勉強方法
- 参考書・問題集
アマチュア無線4級用の参考書や問題集が多数出版されています
分かりやすいものを選び、繰り返し学習しましょう - 過去問題
日本無線協会のウェブサイトで過去問題が公開されている場合があります
また、市販の問題集にも収録されているので出題傾向を掴むために重要です - 学習アプリ・ウェブサイト
近年では、スマートフォンアプリや学習サイトも充実しています
隙間時間を活用して学習しましょう
- 参考書・問題集
- 学習のポイント
- 理解することを重視
特に無線工学は、なぜそうなるのかを理解することで記憶に残りやすくなります - 図やイラストを活用
無線工学の概念は、図やイラストで理解を深めましょう - 計算問題対策
無線工学では簡単な計算問題も出題されます
公式を覚え、練習問題を解いて慣れておきましょう - 法規は正確に覚える
法規は条文の正確な理解が求められます
重要なポイントを整理して覚えましょう
- 理解することを重視

テキスト&問題集を手に国家試験合格を現実のものへ!
2. 養成課程講習会による取得方法
JARD(日本アマチュア無線振興協会)などが実施する講習会を受講し、最終日の修了試験に合格することで資格を取得する方法です。
独学で国家試験を受けるより金額面では高くつきますが、メリットもあります。
それは、短期間で取得可能で合格率も高いことです。
2-1 準備に必要なもの
- 受講資格
特にありません
年齢、学歴、国籍を問わず誰でも受講できます - 申込書類
JARDなどの実施団体のウェブサイトから申込書類をダウンロード、または各講習会の受付場所に電話請求してください
※講習会の受付場所に直接出向いても大丈夫です。私は直接出向いて申込しました。 - 受講料
一般 25,950円 18歳以下(青少年割引) 13,850円
※料金の中には無線従事者免許申請手数料1,750円を含んでいます - 筆記用具など
講習会当日に必要なものは、事前に案内があります
申込み後に送られてくる書類の1つ『講習会参加にあたって必要なもの』に目を通して準備しましょう- 筆記用具
- 受講票
- 証明写真
- 住民票の写し
- 印鑑
- 収入印紙もしくは現金
2-2 講習会の内容
- 講義
法規と無線工学について、経験豊富な講師から分かりやすく解説してもらえます- 法規 6時間
- 無線工学 4時間
- 模擬試験
修了試験に向けた模擬試験が行われることもあります - 修了試験
講習の最後に、法規と無線工学の修了試験が行われます
通常、講習内容をしっかり理解していれば合格できるレベルです
2-3 講習日程
- 日程
JARDなどの実施団体のウェブサイトで確認できます- アマチュア無線4級講習期間 2日間
- 場所
全国の主要都市
2-4 修了後の手続き
- 合格
修了試験に合格すると、講習会実施団体から修了証明書が発行されます - 免許申請
講習会実施団体が代行して免許申請手続きを行ってくれる場合が多いです
個人で申請する場合もあります - 免許証受領
申請が受理されると、無線従事者免許証が交付されます
試験難易度と合格率
アマチュア無線技士4級は、国内のアマチュア無線資格の中で最も難易度が低いとされています。
国家試験ではありますが、基礎的な内容に絞られており、適切な学習を行えば初心者でも十分に合格が可能です。
- 難易度評価
難易度評価
(やや易しい) - 特徴
小学生でも合格できるレベルと言われており、小学生も含め多くの合格者が出ています
過去に出題された問題と類似の問題が多く出る傾向があるため、過去問題集を繰り返し解くことが効果的な対策になります
アマチュア無線技士4級 国家試験の合格率(直近3年間)
日本無線協会が公表しているデータに基づくと、直近の国家試験合格率は以下の通りです。
年度 | 受験者数 | 合格者数 | 合格率(%) |
---|---|---|---|
2023年度 | 1,635人 | 1,240人 | 75.80% |
2022年度 | 2,007人 | 1,536人 | 76.50% |
2021年度 | 2,384人 | 1,916人 | 80.40% |
2021年度~2023年度のデータを見ると、合格率は75%~80%となっています。
過去問題集など繰り返し学習することで、初心者でも十分に合格を目指すことが可能ですね。

テキスト&問題集を使い頑張ってください!
講習会(養成課程)の修了者について
講習会の場合、最終日の修了試験はほぼ全員が合格できるレベルと言われています。
合格率は95%以上と非常に高いのが特徴です。
2023年度には、4級新規取得者のうち約83.9%が養成課程講習会の修了者であることが報告されています。
多くの人が講習会を通じて資格を取得しています。

私も講習会の修了試験で合格した一人ですよ
無線局の開設申請
アマチュア無線4級を取得できたのでFPVドローンを楽しみたい!

ちょっと待ってください!
アマチュア無線4級を取得してすぐに5.8GHz帯のFPVドローンを扱えるわけではありません。
5.8GHz帯のFPVドローンを扱うには、無線局の開局申請をおこなう必要があるのです。
開局申請は難しく受理までに時間も掛かりますが、頑張って無線局の開設をおこないましょう。
申請が受理されると、無線局の開設が認められ、正式に運用を開始できます。
開局申請の流れ
- 申請に必要な書類を揃える
- 各書類に必要事項を記入
- JARDへ申請手数料及び保証料を入金
- 必要な書類をまとめてJARDへ提出(郵送)
- JARDで審査(申請手数料及び保証料の入金完了の書類から)
- 審査完了となれば総合通信局へJARDから書類提出
- 総合通信局で審査完了後、30日程度で無線局免許状が発給
上記の流れで無線局免許状が届き、無線局開局となります。
開局申請に必要な書類
まずは、開局申請に必要な書類を揃えましょう。
申請に必要な書類は4種類です。
以下のリンクより必要書類をダウンロードして、必要事項を記入してください。
JARD ドローン等で使用する画像伝送装置の(VTX)申請・届出に関する手続参考資料
※送信機系統図について(VTX系統図)
ドローンを購入するのにAmazonや海外通販で手に入れた場合、VTX系統図が付属していないことが多いです。
開局申請が必要となる場合、別途入手しなければなりません。
VTXとは
VTX(Video Transmitter)は、ドローンに搭載されたカメラからの映像をFPVドローンで使用するゴーグルやモニターに無線送信する装置です。
送信機系統図と言うのはVTXの系統図を指しています。
VTX系統図の入手方法は以下の通りです。
- 正規販売代理店で購入
VTX系統図をドローンに付属させています。購入前に確認してみましょう - 専門家に依頼
有償になりますが、専門家に依頼することで系統図を提供してもらえます - メーカーに問い合わせる
ドローンメーカーに直接問い合わせることで入手できる場合がありあります
手続きの手間を少しでもなくしたいなら、国内の正規販売代理店でVTX系統図付ドローンを手に入れるのが間違いないでしょう。
JARDの保証を利用して手続きを行う場合の費用
ダウンロードした書類に必要事項を記入できたら、JARDへ申請手数料及び保証料を入金しましょう。
振込先は以下のリンクよりご確認ください。
無線資格がいらないFPVドローン
ドローンで使われる電波に2.4GHz帯も使用されていることは『5.8GHz帯の電波をドローンで利用する主な理由』で少しだけ触れました。
FPVドローンにも、2.4GHz帯の周波数を使った機種は存在します。
趣味レベルでFPVドローンや空撮を楽しみたい方からすれば、資格取得や無線局の開設となるとハードルがグッと上がりますよね。

安心してください!
個人で飛行や空撮を楽しみたい方は、無線資格の要らないFPVドローンをオススメします。
2.4GHz帯の電波は個人で使用する分に関しては、基本的に免許や無線局の開設は必要ありません。
※ただし、条件がありすべてクリアしている場合です(ここでは詳しい説明を省きます)
以下は、2.4GHz帯の周波数を利用した無線資格なしで楽しめるFPVドローンになります。
DJI Avata 2
G-Force LEGGERO
Holy Stone HS156
紹介したFPVドローンはアマチュア無線資格や開局申請が必要なくても、航空法に準じて飛行させなくてはなりません。
FPVドローンはゴーグルを装着して操縦するので『目視外飛行』に当たります。
ドローン飛行には、場所による『許可』と方法による『承認』の明確な違いがあります。

『ドローン飛行の許可と承認の違い』について詳しくまとめた記事は以下のリンクから読めます
アマチュア無線資格とドローンに関するよくある質問
ドローンを飛行させる際にアマチュア無線資格が必要か、またその関連についてよくある質問をまとめました。
ドローンを飛ばすのにアマチュア無線資格は必要ですか?
通常、市販されている多くのドローンを趣味で飛行させる場合、アマチュア無線資格は不要です。
どのような場合にアマチュア無線資格が必要になる可能性がありますか?
以下のケースでは、アマチュア無線資格や、それに準ずる無線従事者免許が必要になる可能性があります。
FPV(一人称視点)飛行で、特定の高出力な映像伝送装置を使用する場合
特にレース用ドローンなどで、より安定した長距離の映像伝送のために、法的に定められた出力以上の無線設備を使用する場合、アマチュア無線技士の資格と開局申請が必要になることがあります。
これは、国内の電波法で定められた「アマチュア業務」に該当する可能性があるためです。自作ドローンや改造ドローンで、国内で免許不要とされている出力や周波数帯域外の無線設備を使用する場合
市販のドローンでは通常問題ありませんが、個人で無線設備を設計・製作し、特定の周波数や高出力を扱う場合は、電波法に適合させる必要があります。業務で特定の無線設備を搭載したドローンを使用する場合
例えば、測量やインフラ点検などで、通常のドローンとは異なる特殊な無線設備(高出力のデータ通信用、特殊な周波数帯を使用するセンサーなど)を搭載する場合、その無線設備に応じた無線従事者免許が必要となることがあります。
これはアマチュア無線資格とは異なる場合が多いです。
アマチュア無線資格を持っていると、ドローンで何かメリットがありますか?
直接的なメリットは多くありませんが、以下のような点で役立つ可能性があります。
電波に関する知識が深まる
アマチュア無線資格の学習を通じて、電波の特性、周波数、出力、アンテナなどに関する専門知識が身につきます。
これにより、ドローンの電波干渉対策やトラブルシューティングに役立つことがあります。通信の安定性に関する理解
電波の伝搬やノイズに関する知識は、ドローンの安定したフライトや映像伝送の最適化に役立つかもしれません。法規制への理解
電波法に関する基礎知識があるため、ドローンに関わる電波利用の規制について、より深く理解することができます。将来的な可能性
もし将来的に、より高度な無線設備を搭載したドローンを運用する機会があった場合、アマチュア無線資格や関連する無線従事者免許が役立つ可能性があります。
ドローンの映像伝送で使われる周波数帯はアマチュア無線とは違うのですか?
多くの場合、異なります。
市販ドローンの映像伝送
主に2.4GHz帯と5.8GHz帯のISMバンドを使用します。
これらは、Wi-FiやBluetoothなどにも利用されており、免許不要で利用できる帯域です。アマチュア無線
アマチュア無線家が利用できる周波数帯は、電波法で細かく規定されており、2.4GHz帯や5.8GHz帯の一部も含まれますが、アマチュア無線家が利用する目的や出力は、市販ドローンのそれとは異なります。
高出力のFPV機器などでアマチュア無線帯域を利用する場合は、アマチュア無線資格と開局申請が必要になります。
ドローンレースに参加したいのですが、アマチュア無線資格は必要ですか?
FPVドローンレースで使用される高出力の映像伝送装置の中には、アマチュア無線技士の資格が必要なものがあります。
一般的には、法的に定められた出力以上の映像伝送装置を使用する場合は、アマチュア無線資格と開局申請が必須となることが多いです。
まとめ
今回の記事はアマチュア無線4級取得方法と、取得後の無線局開設申請をメインにお伝えしました。
アマチュア無線4級を取得することは、そんなに難しくありません。
趣味の範囲でFPVドローンを飛ばしてみたい!そんな方は資格取得を検討してください。
ドローン関連のお仕事や将来性を見越してと考えているなら、『第三級陸上特殊無線技士』の取得も目指しましょう。
アマチュア無線4級の資格を取得するより、取得後に申請する無線局開設の方が難しく手間と時間がかかります。
この記事を参考に頑張ってくださいね。